余白

つらつらと積み重ねを

蚊がでかい

 今日は嬉しいことがあったのでにこにこです。

応援している人が選ばれるのは良きものだ。

 

 梅雨が戻ってきて、少し涼しくなって一安心。植物たちが枯れてしまうからね。

にしても今年の蚊はなんか大きくないか?

飛んでいるのが目に見えるし、刺されると痛い。針が大きいせいだと思う。

刺された跡も例年より大きく腫れている気がする。

何でだろう。

 

 基本生物が大きくなる理由は、体重/表面積の比を大きくしたい時だ。

ヒトとゾウを想像してもらえば分かるが、大きい生き物ほどこの比は大きくなる。

この比が小さい=表面積が大きい。そして表面積が大きいと熱を発散しやすい。

つまり寒いところだと折角蓄えた熱が逃げてしまうので不利なのだ。

逆にこの比が大きいと、熱を蓄えやすくなるため暑いところで不利になる。

このように恒温動物は寒い地域だと体が大きく、暑い地域だと体が小さくなる傾向がみられている

ちなみにこれはベルクマンの法則と呼ばれている。

 

 蚊の話に戻ろう。先の法則を踏まえると、蚊が大きくなっているということは日本は寒くなっていることになる。

うーん。地球温暖化が進んでいるのにおかしくないか?

実はこの法則、昆虫や爬虫類などでは逆になるのだ。

先に書いたベルクマンの法則を見て欲しい。”恒温動物”と書いてある。

ヒトやゾウなどの哺乳類や鳥類は”恒温動物”と言って、体の中で熱を生み出し体温を一定に保てる動物だ。

体温計で自身の熱を測る際、平熱があるはずだ。まさにこの平熱を作る力だ。

逆に昆虫や爬虫類などは”変温動物”と言って、体の中で一定の熱を生み出さない動物だ。

カメやトカゲが日光浴しているのを見たことがあるだろう。あれは太陽の熱で体を温め、動けるようにしているのだ。

つまり、体を温められるような暑い地域では活動が活発になり、餌をたくさん食べる。

逆に寒い地域だと動きが鈍り、餌を食べることが少なくなる。

このように変温動物は寒い地域だと体が小さく、暑い地域だと体が大きくなる傾向がみられている

この法則の名前はシンプルで、逆ベルクマンの法則と呼ばれている。

 

 変温動物は寒さに弱い。冬になると冬眠するか死んでしまう。

もしかしたらこれらのことも体の大きさに関わっているのかもしれないな。